皆さまごきげんよう
ケシ―です
易経とは、孔子がまとめた
占いのテキストです。
私は、その易を使って風水をしています。
孔子が
未来を予見する技術を
作っちゃったもんだから
それの扱い方、倫理みたいなものは
相当議論されたそうなのです。
占いは卑しい!と怒る人も
居た様なのです。
それは、より有効な道を見つけて
楽に生きるのは倫理的にどうなんだ!
という理屈なのだそうですが
これは、きっと
易者じゃない人が言ったのだと思います。
事実、実際に鑑定をしていると
そんな、楽に生きる為の魔法みたいなものでは
全くないという事はすぐ解ります。
楽な方を知る、と言う言葉だと
あたかも、未来が見えて
あるいは決まっていて
それを先に知る、という様な響がありますが
実際は、全然違います。
まず前提として
人間という生き物は
意図している事以外は
実現しようがない
逆に言うと
意図した事しか実現できないという
そういう仕組みの上で
生きているというという事が大前提です。
それで、卦を立てる、占うという事は
今のその人の”意図”を
掻き出して、卦という診断書に
表すわけです。
(これにはしっかりとしたプロセスがあります)
カードの場合はカードに出ます。
楽な選択をしたい人、という相談と
善の為のAかBかという相談とでは
明らかに卦にその方の心のありようが現れます。
楽な選択をしたい人は必ず
こう聞いてきます
「私、どうしたら良いんでしょうか?」
これは、無方向の質問
何の方向性も無い質問です。
(この質問自体を否定する事はありません)
占い師はこの世で唯一
どんな質問にも答えなくてはいけない職業です。
けど、ここで相手の期待に応えて
答えてしまってはいけない。
相手は意図してしか
現実を作れない
なのに、その意図の無い相手に対して
方向性をこちらが決めるという事は
とても、危ない事です。
けれども、相手を支配したい
自分の想う通りにうまく活かせたい
そういう想いが覗くと
ついつい、伝えたくなりますし
実際に伝えている人は山ほど居るでしょう。
宋以降の中国,日本の思想界に圧倒的な影響を及ぼした
朱子はこう言いました。
”正しい事で道が二つに分かつ時だけに占うのが道”
こんなお客様が居ました。
彼女は芸能プロダクションを移籍するという事で
A事務所かB事務所かで悩んでいました。
A事務所はバラエティに売り出すと良いと言います。
B事務所は女優業を頑張ってもらいたいと言います。
そして、ご本人に対して
あなたは、どうしたいのですか?と
尋ねたところ
どうやら、それが見定まっていない模様
AとBと両方占ってみたところ
どっちも、いまいち。。
その彼女のもやもや自身が卦に現れていました。
彼女は何度も聞きます。
どちらが良いですか?
けど、どちらを選んでも
結局彼女のエネルギーが奪われる結果と出ている。
それぐらい、方向性が無い事というのは
危なっかしい事なんですね。
占い師失格かもしれませんが
こっちの方が、まだマシという事で伝えました。
そして、風水に関しては
今の状況だと風水かけても良い事無いので
1週間でも10日でも考えてから
またメール下さい
今すぐ決める必要はない。
と、帰しました。
その10日後
彼女は取り敢えず
私が”マシ”だと伝えた方の事務所に
行くから風水を教えてくれと連絡が来ました。
そして、私はその通りの風水を伝えました。
その後2週間程経った頃
彼女から連絡が来ました。
”ひょんな出会いがあって
私はC事務所に行くと決めました
この事務所に所属する吉日と風水を教えて下さい”
との事。
あい合点、と卦を立てたところ
何と
あり得ないぐらいの吉卦だったのです。
まるで、風水なんて必要ない
間違いなく、彼女はスターになる。
なのでそのまま
C事務所に行くのなら風水は必要ないですよ。
これ以上ない吉卦で出ております。
どうぞ、ご安心して向かわれてください
とお伝えしたところ
彼女は
なんか、そうやって言ってもらえる気がしたんです。
と言いました。
方向性が決まっていない時というのは
何もしなくても良い時です。
方向性が決まった時は
是非、風水なり占いなり活用して
ご自分の”意図”つまり
魂の計画を確認しに来られると良いと思います。
それは風に乗る様に進んでまいります。
なので、どうしたらよいか解らない時というのは
何もしないのが最も吉です。
セミナージプシーや占いジプシーは
この”無方向の誰か”が
一番の標的です。
何がしたいのか解らない時は
何もせず
日々に感謝しながら
ちょっとだけ昨日より贅沢すれば
それで良いのです。
眠いなら寝る、食べたいなら食べる
行きたいなら行く
その時に自ずと
あなたの魂の計画は
大きな方向性を決めるでしょう。
占いや風水の役割は、そこから、です。
って、きゅうりが言うてた。
響月ケシー