皆さまごきげんよう
ケシーです
ああ、くたばってましたー
けど、今日突然V字回復して
久しぶりに
自分にがっつり風水かけようと思って
良いオリーブの苗を
買いに行ってきました
植えるのが楽しみです
それでね
確か小学4年生ぐらいだった頃
私が、そろばんだか
塾の帰りに
歩いて
家に向かっていたとき
あの、解るかな
小刻みに顔が揺れる
かなりご高齢の
おばあちゃん
トボトボと前から歩いてきて
私の顔を見てひらめいたように
声をかけてきたんです
「あのね、私今ね
ダンスの教室にね
通ってて
どうにも、スキップが出来なくて
お嬢ちゃん、教えてくれない?」
で、私は
子供ながらに
こうやってやるんだよ
って
片足でジャンプして
足を入れ替えて
こっちの足でもジャンプして
それで、前に進むことを
一緒に
手をつないで教えてあげたんですね
おぼつかないおばあちゃんだったけど
今日は出来るかも
ありがとう
と
恐らくダンス教室に
向かっていった
それで、私は
ああ、あんなおばあちゃんでも
楽しい事を見つけて
習い事をして
スキップが出来るようになりたいって
願うんだなぁ
って
とっても
良い気分になって
家に帰ってお話をしたら
お父さんが
「ボケたばあさんに絡まれたんか」
って、言った
それで、すっごく
しゅんとしたのを
思い出して
なんだか
あのお婆さんの
ささやかな夢も
一緒に否定された気分になって
とっても悲しかったことを
思い出した
つい先日も
いつもの
ネイルのお姉さんがお休みで
急きょ
初めて行くサロンで
やってもらった時もね
最近のニュースを引き合いに
「引きこもりは甘えですよね」
「子供いるくせに女になるなって思うんですよね」
「シンママの友達が彼氏に子供会せようとしてるんですよ」
けど、お父さんもね
きっとそのネイリストの彼女もね
悪意は全くなくて
けど、言葉に対する
丁寧な自覚も無くて
ああ、なんと
なんという
どうにもならない世界なんだ
って
なったけどね
けど、だからこそ
私は、そういうささやかな
素敵な事に
きちんと耳をそばだてて
1つ1つ
拾ってあげたいなぁって
思ったのでした
あなたが見た
悲しい事
だからってあなたが
新たな世界を作る事も
悲しい出来事を
消す必要も無くて
ただ、ただ
日々、あなたが
そういう世界で
生きていくだけで
大丈夫
なんの成果も無くてもいい
どんな評価も無くてもいい
あなたが、あなた自身を
好きでいられる人生を
送られるかどうかだけが
冥土の土産ですよ
愛をこめて
響月ケシー